土地購入メモ その2 見学編

目次

見学で確認したいこと

前編で物件の候補が決まったら、必ず現地見学にいきましょう。実際に行ってみないとわからないことが大量にあります。見学の際、不動産や所有者などにその場で質問できるとベターです。

次に見学で確認したい項目を挙げていきます。常に全てを確認できるとは限らないですが、目的を設定してから見学に行くほうがヌケモレを防げます。

土地までの道路状況

道幅や混雑具合、整備状況などを確認しておきましょう。土地の周囲だけではなく病院やICなど主要施設までの道のりも確認したいです。接道義務を満たしていても手前の道路が狭くて迂回しないと進入できないケースがあります。

土地の形状

平坦地ではない場合は、勾配の程度やどれくらい平坦地が確保できるか見積もっておきましょう。雨が降ったときに水が抜けそうかどうかもみておきたいです。

気候

湿度・日当たり・風の強さなどを見ておきます。じめじめした土地の場合は後々カビに悩まされる可能性があります。また、周囲の地形的に風が強いということもありえます。

不法投棄がないか

不法投棄されたもの処分は土地の所有者がやらなければいけないので、買ってから発覚すると自費で撤去することになります。また、汚染などがあると土地の価値が下がります。

既設インフラの状態

水道栓の位置や配線の状態を確認しましょう。例えば電気が通っていると謳われていたが実際に使おうとすると老朽化していて新たに引き直す必要があったということがないようにしましょう。細かいですが、電気は単相3線式なのか確認しておくとその後の予定が立てやすいです(単相2線式だと200V機器が使えません)。

土地の境界は明確か

境界が不明瞭だとどこまでが自分の土地なのかわからないので土地利用が困難になります。測量図を不動産屋に請求しましょう(測量図は土地家屋調査士という資格を持った人が作成します)。また、現地で測量図と見比べて境界標がしっかり入っているか確認します。

越境がないか

隣の土地から木や塀などが侵入している場合は、撤去を求めて隣の土地の所有者とトラブルになることがあります。逆に、こちらから隣の土地へ越境しているものがあると後々指摘される可能性があります。隣人トラブルに発展する可能性がないか確認しましょう。

騒音や異臭などがないか

幹線道路近くや牧場の近くなどの物件は注意です。実際に行ってみないと程度がわかりません。

近隣施設の様子

スーパーマーケットやホームセンターなどの日常使いする施設の規模や混雑具合を確認しておきましょう。

購入を決める

様々な項目を挙げましたが、実際には100点満点の物件は存在しないので適度に妥協が必要です。ただし、不動産屋の事前説明と現地の状況が大きく食い違う場合、不誠実な業者の可能性が高いので警戒しましょう。

良さそうな物件が見つかったら売買契約に進みましょう。契約編へ。

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